Contact Us

Use the form on the right to contact us.

You can edit the text in this area, and change where the contact form on the right submits to, by entering edit mode using the modes on the bottom right. 

350 West Bowery Street
Akron, OH, 44307
United States

(330) 252-9220

周波数あそびが好きな方々、Aurelius(アウレリウス)の世界へよ うこそ!

ブログ POSTS

周波数あそびが好きな方々、Aurelius(アウレリウス)の世界へよ うこそ!

takahiro tozawa

日本の皆さんはコーラスペダルってどう捉えてます?良い意味でも悪い意味でもあの80年代のクリスタル•クリーンの音が今だに頭を廻るのでしょうか?いわゆるアメリカのスタジオ系ミュージシャンが80年代に多様していたアノ音です。CH-1とかTCでしたっけ?ベースだったらジャコパスを思い浮かべます。それと80、90年代のハードロックファンには外せない歪みとの兼用も。Mod系のマーシャルをギンギンに歪ませて、コーラスを効かせて刻みまくるってやつです!

音ってのは音楽文化も表すと思ってるんですが、元々日本で生まれて25歳まで日本国内の音楽を楽しんでた私としては、海外のアーティストやバンドのコーラスサウンドが日本に入ってきた70年代後半から80年代にかけて作られたコーラスサウンドがずっとディフォルトとして頭に残ってたんですが、90年代に入ってからのオルタナ/グランジ/シューゲイザーのコーラスサウンドは特に胸に突き刺さったなー。いわゆるテクニカルな音楽に使われてたコーラスが敷居が高く感じてたので(私が単にテクニック無いだけですが. . .)。私はメジャーデビュー前のSoundgardenに出会ってからはコーラス掛けっぱなしのヘビーローテーションででしたよ。若かった笑。

私のコーラスへの思いはここら辺にして、Tri-Chorus(三つのコーラス)と銘打ったこのアウレリウスはビブラートモード、コーラスモード、ロータリーモードを搭載してます。超簡単に行える6個のプリセットと、外部から各ノブにアサインできるエクスプレッションペダルも使用できますよ!

 
 

まずはモードV から。このブログの頭でも触れたCH-1に敬意を払いながらも、ジェイミーが頭に描くモジュレーションを形にする為に三角波でモジュレーションを与え、コーラスの雰囲気を残しながらのビブラート効果を得る事ができます。このモードにはショートディレイも重ねてあるので、三角波のモジュレーションとのレイヤーでEQD的なコーラスが楽しめます。Balanceノブを右に回し切ればエフェクト音のみの出力になるので、ピッチビブラートとしても使用できます。このピッチビブラートは原音が切れるので、他のペダル等との(レコーディングのポストプロダクションなんかにも!)信号経路の流し方次第で面白い使い方ができそうです。

お次はモードC。こちらはコーラス/フランジャーモードで音的にはモードVより暖かく緩やかで、正弦波のモジュレーションを使ってディレイラインを変化させます。ここでの音作りのコツはWidthノブで、設定を高くするほどフランジャー効果が目立ち様になります。ゆっくり流れるモジュレーションを曲のテンポや雰囲気に合わせてみてください。このコーラスとフランジャーを掛け合わせた音色は演奏している楽器や曲にインスピレーションを与えるはずです。イメージ的にはガンガン前に出す様に使うより、この暖かくて緩い動きを利用して、曲の後ろに動きを与えるなんて良さそうです。でもこのモードでロックギターを弾きたいなら、思いっきり歪ませてザクザク刻みたいですね~。

そして最後は、開発の話を聞いた時に個人的にも嬉しかったモードR。レズリースピーカーの出音を模したモードになります!レズリースピーカーを見た事がある人は分かると思いますが、上部には高音域を出力するツイーターホーンが付いて、下部には低音部を出力するウーファーが付いてますよね。そしてその下部のウーファーはツイーターとは逆の方向に回るのですが、その際の二つの違う動きをするスピーカーから生まれるドップラー効果と、上下する音量を再現するエフェクトです。このモードの音作りのコツはWidthとBalanceをミキサーの様に使う事ではないでしょうか?Widthでウーファー効果を強調するか、ツイーター効果を強調するかの調整をして、Balanceで原音との混ぜ具合を調整します。Balanceを上げる毎に脈を打つ様な低音が強調されていきます

EQDペダルってぶっ飛んでたり(もちろん良い意味で)、可変幅の広い音作りができる物が多いので、肩透かしを食らう人の顔がこれを書いてる時に浮かぶんですが、アウレリウスを色々試した中で感じた事はどのモードでも使える音色が素早く設定できる、コンパクトペダル本来の意味を成してる仕上げで「あっ、ジェイミーのペダル開発の見方も時代と共に変わって来てるのかな?」感じましたよ。

マイルドな可変幅の中で曲の中で生きるモジュレーションを探れるってのはホントに使いやすくて、ジェイミーの作るモジュレーション系のペダルとしては極端なセッティングができない(EQDらしく無い!)って部分が自分としては逆に新鮮だったりして笑。

どのジャンルの音楽でも通用するモジュレーションに興味が有るなら是非お近くのお店でお試しください。初めてのモジュレーションペダルとしても絶対お勧めですよ!


Taka Tozawa アースクエイカーデバイセスのカタログ、説明書、SNSやビデオ等の翻訳を行っている。アメリカ、サンフランシスコ在住。ヒップホッププロデューサーDan the Automatorのツアーギターリストでビンテージ機材が大好物。