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CHON: "Koalas Are Just Super Baked All Day"

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CHON: "Koalas Are Just Super Baked All Day"

takahiro tozawa

サンディエゴ出身のCHONはフュージョン系マスロックを奏でるバンドですが、ちょっとヒネリが効いてます。踊れる様なノリです。つま先でリズムを取れる様なサウンドは、彼らの出身地サザンカリフォルニアを思い描かせる様な物ですが、それでいてソワソワさせるエナジーのあるリズムで。The Mahavishnu Orchestra(マハヴィシュヌ・オーケストラ)系と言うよりは、まるでビデオゲームのサントラの様な感覚です。

2015年発売のGrow以来、 遠くはオーストラリアを含めた絶え間ないツアーで、テクニカル系インストロックを世界中に届けた後、The Mars Volta, Trash Talk, Bad Sunsとの仕事で有名な、エンジニア/プロデューサー、Eric Palmquist(エリック・パルムクイスト)と2枚目のアルバムに向けた仕事を始めました。

結果として、Homey(6月16日発売)はデビューアルバムの音に縛られる事無く、幅を広げた物になりました。デビューアルバムの製作や後のツアー等あまりエフェクター等に頼らない音作りをしていた彼らですが、エリックの機材コレクションの影響で、ルースでその場の雰囲気に任せる様な曲を生むアクシデントを作り出し、音的にもバンドとして新しい領域に入りました。

二人のギターMario Camarena(マリオ・カマレナ)とErick Hansel(エリック・ハンセル)にレコーディング終了直後にインタービューし、アルバムレコーディングの様子、どのようにして過去8年間のキャリアで経験の無かったエフェクターの世界にハマったかを聞いてみました。

Aaron Rogers(アーロン・ロジャース 以下AR): アルバムを作ってる最中ですね?

マリオ:実は数週間前に終わったばかりなんだ。

エリック:まあ完全には終わってないんだけど…

マリオ:トラッキングとそれ以外は終わってるんだ。

AR:ミックスとマスタリングを待ってるの?

マリオ:そう。実際、一番最初のミックスが今日来るはずなんだけど。凄い楽しみにしてるよ。

AR:アルバムの名前は?

マリオ:Homey(ホーミー)(友達との意味もあるが、この場合、家庭の様な、慣れている環境の中、居心地の良い)

AR:タイトルの意味は?

マリオ:ずっとツアーに出てたんだけど、自分がどれだけサザンカリフォルニアに住んでるのが好きなのが分かったんだ。ツアーに出てる時は家に戻る事考えてるし。典型的なサザンカリフォルニアの事、ビーチだったり、ヤシの木だったり。そんな感じがこのアルバムだよ。

AR:プロデューサーと仕事したの?

マリオ:うん。エリック・パルムクイストと。彼とはファーストアルバムでも仕事したんだけど、その時はエンジニアとしてだけ。その時は全ての曲は出来てたんだけど、今回は彼にも曲作りに参加してもらって、どう仕上がるか見てみたかったんだ。

AR : どんな感じの進み具合だった?完全に出来上がった曲を持って行ったりした?それとも彼とリフ作って曲に仕上げたりとか?

マリオ:どっちともだね。うちらがいつも作る様なクレイジーなインストの曲が8曲有って、それを彼なりに手を加えるって感じで。あと曲のアイデアは一杯有って。適当なリフとかをうちらが彼と一緒に曲に変えて行く様な感じも。

AR:NAMMでJonathan Hischke(ジョナサン・ヒシカ)[Dot Hacker, Norah Jones, Marnie Stern]と話したら、君たちのレコードでベース弾くって言ってたけど。彼との仕事はどうだった?

マリオ:カッコよかったよ。凄い良い人だし、楽しかった。幾つかのベースのアイディアを数曲分持って来て、コラボって感じで一日一緒に。良かったよ。数曲でベースをやったよ。

AR:彼は何かクレイジーなエフェクターとか使った?

マリオ:少しストレートに弾いてたけど、あっちこっちで少しクレイジーな事してたね。

エリック:だね。クレイジーなエクスプレッションペダルの… 何か覚えてないんだけど。

AR:新しいアルバムではペダル一杯使った?

マリオ:うん。だからパルムクイストの所に戻ったんだ。ファーストレコードの前はエフェクターには全然興味無かったんだけどね。8年くらいは、ライブはアンプ直だったし。で、彼と仕事した時に彼がアースクエイカーのペダルを一杯持ってて、ペダルの世界に引きずり込まれた。だから、このアルバムではそっちの方向にヘビーに行きたいって分かってたんだ。これがそっち方面で手助けしてくれた。

エリック:全ての曲で助かったよ。曲作りもそれを元して描いてたし。エフェクターがどうやって曲に影響を与えるか…

AR:新しい音で一番嬉しくなったのは?

マリオ:一曲リズム物をいっぱいやる曲が有るんだけど、バッキングコード。それにOrganizer(オーガナイザー)を一杯使ったんだけど、クレイジーな音だよ。凄くデカいんだよ。今までにうちらがやった事と全然違うんだ。この曲凄いカッコイイよ。

エリック:曲の一部に曲のキーに合わない物を弾いてる場所が有るんだけど、なんでかって言うとRainbow Machine((レインボーマシーン)が(音を)上に行ったり下に行ったりクレイジーになって。ノートのパターンがメチャクチャでギターが喋ってる様な。でその1メジャー後にのソロを取るんだけど。こんな事今までにやった事なかったからね。結構カッコ良いよ。

マリオ:実際に今はノイズのパートとか数曲中に有るし。

AR:ペダルが今までに思いもしなかった方向にバンドを仕向けたみたいな。

エリック:そうだね。考え方を変えさせられたよ。作曲にハマらなかった。ここはクリーンじゃないといけないとか。昔の曲みたいに。

マリオ:完全に新しい世界を広げてくれた。ペダルを使うと違う世界に連れて行ってくれるし、何か新しい事をする様に影響されるよ。新しいアルバムはそんな感じが沢山あった。

AR:アムバムの音を再現する為に機材の変更はどんな感じだった?

マリオ:今回はボードを数種類持って来てるよ。結構大きいボードを。いっぱいエフェクターを使ってライブに取り入れている。凄く楽しみだよ。今までにやった事無いからね。最初のアルバムの後、The Warden(ウォーデン、コンプレッサー)を使い始めて。凄く良いし。パルムクイストがこのペダルを教えてくれて、これライブで使わなくちゃって。だからこれが一番始めにライブで使ったペダル。今はもう嬉しくて、ただクレイジーにライブでペダルを使うだけだよ。

エリック:  色んな部分でウルサく行ける所が有ると思うんだけど、ペダル使う事によって邪魔をするんじゃなくもっとエナジーを出すって感じで。で、落ち着いた部分ってのも一杯有って。とにかく全てにおいてもっと面白くなるんだよね。出せるだけ色んな違う音を出して、曲が最高に良くなる様に。

マリオ:このペダル達と演奏出来て楽しくなるよ。なんでかって言うと、特に決まった部分で使うペダルってのは無いから。ここでこのリバーブを使って、他のも…てな感じではなく、ただ単にいじくってるるみたいな。

エリック:実際にレコーディングしたままの同じ演奏しなくてもよい部分ってのも作ったし。”今回は俺がバッキングギターを弾いてマリオがリード弾く”とか。変なバッキングギターのコードが二つ重なってる様な感じで、どっちを選んで弾いても良いし。ペダルも一緒で、レコーディングと必ずしも同じペダルを使う事は無いんだよ。

マリオ:あ、でも実際同じパーツを弾く所は有るよね?オーガナイザーの所とか…

エリック:ああその部分は何時でも同じ。その為に書かれたパーツだからね。

マリオ:凄く楽しい物になるよ。別次元のライブに。

AR:エフェクター自体が不意に自発性を生む様な感じなんだけど… 君たちのライブ演奏はいつもタイトだけど、今はこのペダル達とでカオス状態になっちゃう要素ってのが有ると思うんだけど。ペダル踏んだ時に前のセッティングと違うなんて状況がたまに有って。それに反応するっていう。

マリオ:うん、間違いなく。

エリック:あと、沢山の間違え。その準備はしてるけど。

AR:二回同じ事あったら、それはわざとって。

エリック:そうだね(笑)

AR:アースクエイカーのペダルで一番クレイジーな音が作れたのってのは?

エリック:多分Disaster Transport(デザスター・トランスポート)を使った時。ディレイを上げた時エイリアンの宇宙船がバックグラウンドに居る様な。それがずーっと続くっていう。

マリオ:いっぱいクレイジーな音作ったよ(笑)

エリック:オーガナイザーを使ったらデカいオルガンのハーモニーが沢山のオクターブと出て来て。一瞬巨大なオルガン音が出て来たと思ったら、直ぐ消えて。みぞおちにパンチを喰らったわせて直ぐ逃げる様な。

AR :普通に使わない様な物にエフェクターを使ったりした?ドラムとかミックス時に使ったとか?

マリオ:パルムクイストはクレイジーな機材を一杯持ってるんだけど。殆ど何が何だか分からなかったよ。とにかく凄い一杯持ってるんだよ。結構なクレイジーな音を彼の機材で得る事が出来たよ。彼の物で何か覚えてないんだけど、コードを弾くと沢山の星が爆発した様なコードが曲のキーの中で音が出る物を彼が作ったよ。

AR : アースクエイカーが他のペダル会社との違いが出る所って何だと思う?

マリオ:個人的にはアースクエイカーの事を思うと、凄いユニークなエフェクターてのが思い浮かぶ。音聞いたらどれか分かっちゃうみたいな。

エリック:”お、それArpanoid(アルパノイド)”みたいな。そのアルペジオ弾けるけど、でも違うそれはアルパノイドだ、って。レインボーマシーンだったり。そんな不思議などこでも手に入らない音。

マリオ:the Wardenのコンプサウンドもユニークだと思うし。

エリック:だよね。それと他にもイコライザー/ブースターとかも。うちらはArrows(アロウズ)をスタジをで使った。なんでかって言うと、全く音の邪魔をしないんだよね。前に使ってたブースターと違って、低音の濁りとか無しで音をはっきりと際立たせるんだ。

AR:CHONの次の活動は?

マリオ:ダブルヘッドライナーでDance Gavin Danceとのツアーを一ヶ月。で、数ヶ月の休み中にアルバムリリースの準備に掛かる。ビデオ撮りとかね。そのあのツアーでのヘッドライナーも決まったし。凄くかっこいいヘッドライナーだよ。6月のツアーは凄まじいラインナップのツアーになるよ。

Mario Camarena. Photo courtesy of the artist.

Mario Camarena. Photo courtesy of the artist.

AR : そろそろツアーに出る時期だけど、何かツアーでの面白い話は?

エリック:特に無いんだけど。新しい機材をツアーに持って行くのはいつも楽しいよ。何にも当った事無いし… オーストラリアはスゲー良かった。スゲー豪華なホテルに泊まって。あれは良かった。

マリオ:カンガルーとも遊んだし。あれも最高だった。カンガルーのいる公園に行ったんだよ。

エリック:コアだっこして…

マリオ:で、その後にライブをやったんだ。

エリック:コアラはとにかくずっとボーっとしてハイになってたよ。それがコアラの生活。

AR :結構な働き者だね。”朝起きて、コアラと遊びに行って、ライブやってそれだけ”みたいな。

マリオ:そうだね、そんな感じ。

エリック:うちらがツアーに行くときは、(やらなければ行けない事が)きっちり決まってるよ。

マリオ:うちらの何人かがSuper Smash Bros.(有名なコンピューターゲーム)を本気でやるんだけど、前のツアーの時にプロの奴らをいっぱいライブに呼んで皆でそれをプレイしたよ。あれは面白かった。

AR :あのゲームにプロが居るなんて知らなかったよ。何の機種?Nintendo 64? Wii?

マリオ:うちらはWiiでやる。GameCubeのSuper Smash Bros, Melee も未だに人気だよ。

AR :Super Smash Bros以外で何か影響を受けたものって有る?

マリオ:最近はエレクトロニックミュージックをいっぱい聴いてる。ビート作るプロデューサーとかね。(うちらの音楽を聴いても、影響は)直には分からないと思うけど…

AR :実際の製者やプロダクションとしては?

マリオ:どっちもだと思う。アイディアを頂戴して、CHONのフォーマットに収める感じ。ビルドアップとドロップが多いでしょ?そのうちらバージョンをやるみたいな。それ以外は今でもジャズとかフュージョンの影響はいっぱい有るよ。

エリック:(ジャズピアニスト、上原ひろみのベーシスト)Tony GreyとかGuthrie Govan, Return Forever とか。

マリオ:あと、この人Tigran Hamasyan。かれは(スウェーデンのメタルバンド)Meshuggahのジャズフュージョン版って感じ。すごくイカしてる。彼の影響は大きいね。不思議なリズムの音楽が大好きなんだよね。本当は4/4のリズムなんだけど、トリッキーなリズムでそれを他のタイムシグネチャーだと思わせる様なリズム弾きとか。彼はそれを良くやるんだよ。


このブログ上で紹介したペダル達

 

Aaron Rogers (アーロン・ロジャース)アースクエイカーのPRでコピーライター。フリーランスのサウンドエンジニアとしても活躍し、バンドUltrasphinxでベースを担当。