Sunn O))) Life Pedal V2
オクターブディストーション + ブースター
廃番品
Sunn O))) Life Pedal® V2
オクターブディストーション&ブースター
Sunn O)))とEarthQuaker Devicesの限定版ペダル、Life Pedalがペダルボード上にコンパクトに収まるサイズで戻ってきました!こちらは2019年に発売後直ぐ売り切れになった限定のLife Pedalと全く同じ回路ですが、Octaveの混ざり具合を外部エクスプレッションペダルで操作可能で、電子リレースイッチ仕様のトゥルーバイパスのFlexi-Switch®が搭載されています。
Life Pedalの誕生
このペダルはアメリカのエクスペリメンタルメタルバンド、Sunn O)))とEarthQuaker Devicesとのコラボレーションから産まれた、彼らの新しいアルバム”Life Metal”と平行して発売された物です。このアルバムを担当したレコーディングエンジニアのSteve Albiniの高水準のレコーディング技術を最大に活かす為に、幅の広く変化するエナジーとハイパワーなサチュレーションを得ようと、StephenとGregはアルバム用の作曲作業中にお互いのギタートーンを広範囲に渡り研究を尽くしました。
その結果は驚くべき物に:雄大な発光体の様な色、巨大な音の宇宙空間、人工的とも実存する物とも取れる抽象的な輝き。彼らの山の様な機材の数々の組み合わせから産まれた物がそれでした。
LifePedalは彼らの使用するビンテージアンプ、Sunn Model T(あなたのアンプは何ですか?)の歪みを究極のエクスタシーの域に達する事を可能にさせる様、このレコーディングで重点的に使われる為にデザインされました。100Wフルスタックのあの轟音は真空管アンプを弾く人達の夢でしょう。Shin-EiのFY2とFY6にインスパイアされたオクターブファズがLM308チップを搭載した回路を通過し、搭載された3つのクリッピングモード(オペアンプ、非対称シリコン、対称シリコン)に入ります。入手できる限りの最高のパーツを使用して、あの黒いネズミの大きな箱のディストーションをできる限り再現しました。2段目のゲインステージはピュアでクリーンなブースト回路で、あなたの使用しているビンテージの真空管アンプや組み合わせて使用している歪み系のペダルに更なる豊かなハーモニクスと至福のオーバートーンを与える事が可能になります。
このペダルの最高のポテンシャルを引き出す為にビンテージの真空管アンプとの使用をお勧めします。
これは何?
Life Pedalはブースター搭載のオクターブディストーションです。黒い箱の”White Face”ディストーションペダルを可能な限り忠実に再現し、オリジナルで使用されたtantalumキャパシターまでも採用しました。オリジナルの回路に加えた唯一の変更点はクリッピングの部分だけです。元になった回路は一つのペアのシリコンダイオードが使用され、タイトでコンプ感の有るクランチーな音色ですが、このLifePedalでは二つのクリッピングの選択肢を追加して、使用中の機材との相性を見ながらの音作りを可能にしています。最初のクリッピングモードはダイオード無しで、このペダルで一番大きなボリュームが得られるオープンな音色。二番目は二つのシリコンダイオードとLED一つの非対称のクリッピング回路で若干のコンプ感が有りながらも、真空管アンプで得られる様なスムースなクランチが得られます。三番目は二つのシリコンダイオードを使用したオリジナルに近い、あの聞き覚えのある定番の歪みを得る事が可能なクリッピングモードです。
Life Pedalのオクターブのセクションはアナログのディスクリート回路でロシア製のゲルマニウムダイオードのペアを採用し、回路上では信号が入力される一番最初の部分に搭載されています。このオクターブは独立してコントロールでき、ノブを回す事によってオクターブを好きなだけ入力された信号に加える事が可能です。このオクターブの部分は外部のエクスプレッションペダルからコントロールが可能で演奏中でも足元で好きなだけオクターブをコントロールできます。アナログオクターブの性質上こちらはモノフォニックですので、12フレットより上でのネックピックアップを使ったシングルノートの演奏で最良のトラッキングが得られます。このオクターブを信号に混ぜた状態でコードを弾くと金属音の様なカオティックな音色が得られ、ブリッジピックアップ使用時に12フレットより下で演奏するとわずかながらのオクターブ効果が得られます。オクターブを最大に設定するとLifePedalがシンプルなディストーションペダルから、人気のビンテージファズペダル、Super Fuzzの領域にまで達します!
ブーストセクションはシンプルなディスクリート回路でMOSFETを採用し、アンプ上の真空管プリアンプをハードにプッシュする為にデザインされています。高インピーダンスでクリーンなブースターは原音に限りなく近い音色をそのままブーストします。これ自体では歪みませんが、真空管のアンプをプッシュするには十分過ぎるほどの出力を得る事が可能です。
回路上の信号の経路は Octave > Distortion > Boost の順番になります。オクターブ搭載のディストーションの部分とブースターの部分は、フットスイッチを介し独立して使用可能です。左の十字架がブースターのスイッチで、右の逆十字がオクターブディストーションのスイッチです。
コントロール
1. Amplitude: ディストーションセクションの出力設定。右に回すと音量が上がり、 左に回すと音量が下がります。
2. Filter: ローパスフィルターの設定。500Hzから30kHz辺りに効果があり、右に回すと高域に効き、左に回すと低域に効きます。
3. Distortion: 歪みの量の設定。ノブを左に回すと少なく、右に回すと多くなります。最大で60dBまでのゲインを得る事が可能です。
4. Magnitude: ブースターの出力の設定。右に回すと音量が上がり、左に回すと音量が下がります。
5. Octave: オクターブの設定。右に回すことによって好みの分だけオクターブを入力信号にブレンドする事ができます。
6. Octave EXP: 外部エクスプレッションペダルをここに接続する事によって、外部から好みの分だけオクターブを入力信号にブレンドする事ができます。接続の際にはペダルのフットスイッチがオフになっている事を確認してください。
7. フットスイッチ右: オクターブ/ディストーションのスイッチ
8. クリッピングノブ:
OpAmp - ダイオード無しで、このペダルで一番大きなボリュームが得られるオープンな音色が得られます。
Asymm - シリコンダイオードとLED一つの非対称のクリッピング回路で若干のコンプ感が有りながらも、真空管アンプで得られる様なスムースなクランチが得られます。
Symm - シリコンダイオードを使用したオリジナルに近い、あの聞き覚えのある定番の歪みを得る事が可能です。
(OpAmp: オペアンプ、Asymm: 非対称シリコン、Symm: 対称シリコン)
9. フットスイッチ左: ブースターのスイッチ
Tech Specs
寸法 118 x 93 x 57 (mm)
消費電流 15 mA
Octave Distortion: 入力インピーダンス: 1 MOhm
出力インピーダンス: <1 kOhm
Booster: 入力インピーダンス: 500 kOhm
出力インピーダンス: <1 kOhm
フレキシ・スイッチング
この機種にはフレキシ・スイッチング機能が搭載されています。電子リレー方式のトゥルーバイパスで、踏み方の違いによって、通常のラッチ式のスイッチとしても、モーメンタリースイッチ(アンラッチ式)としても使用可能です。
ラッチ方式のスイッチとしての使用の場合は、通常のエフェクターのスイッチの様にオンにしたい時に一回踏み、オフにしたい時にスイッチを再度一回踏み込んでください。
モーメンタリー方式のスイッチとしての使用の場合は、スイッチを踏み込んでいる間だけエフェクターがオンになり、一度スイッチを放すとオフになります。
電子リレー方式のスイッチを使用しておりますので、電源が供給されなければ入力された信号は出力されません。
電源
この製品は9V、ACアダプターで2.1mmのセンターマイナスのアダプターで使用できます。デイジーチェインやトランス方式でないパワーアダプター等の使用ではノイズが乗る事が有りますので当社では推奨しておりません。また故障の原因になりますので9Vを超える電源は使用しないでください!